チャーター機を用いたフィリピン人75名の強制送還にかんする 共同声明

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チャーター機を用いたフィリピン人75名の強制送還にかんする共同声明

 

 私たちは、さる7月6日の非正規滞在フィリピン人の大量強制送還に対し、送還された人々の人権が侵害され、福祉が蔑ろにされている実態を知り、強く抗議します。

 

 私たちは、820日〜26日、フィリピンにて、被送還者23人への聞き取り調査を行いました。

 

 聞き取り調査に協力した被送還者はすべて、医療ケアやカウンセリングを必要としています。多くの被送還者は、送還による影響を心身に受け、自殺未遂、不眠、皮膚疾患、潰瘍、身体の痛みや呼吸困難などに苦しんでいます。被送還者の心身の健康状況は、入管施設での収容中に悪化しました。20年またはそれ以上にわたって日本に暮らしていた被送還者にとって、母国はすでに異郷の地であり、彼ら・彼女らは帰国後、希望を失い、外に出ることさえも怖れて暮らしています。被送還者には、新しい環境に再適応するための支援が必要です。彼ら・彼女らには、新しい生活をスタートするためのお金も家もありません。貧しい親族のもとに一時避難している人、また、帰る家族や親族がない人もいます。

 

 私たちは、非正規滞在者の強制送還に関して、日本政府に対し、以下を要請します。

 

1)強制送還の実施については、慎重かつ十分な検討を行うこと

2)送還前の家族や弁護士への連絡を十分に保障すること

3)人道的な観点から問題のある手錠の使用を行わないこと

4)フィリピンの医療機関の照会など、送還者への適切な医療ケアを保障すること

 

 私たちは、フィリピン政府に対し、以下を要請します。

 

1) 75人の被送還者の緊急のニーズに対する援助を行うこと

2)日本に残る非正規滞在者が適法な資格をえるよう援助を行うこと

3)被送還者に対する利用しやすく現実的な再統合プログラムを実施すること

 

 私たちは、日本・フィリピン両政府に対し、非人道的な強制送還を止めるよう求めます。

 

 2013年8月27日

 

日本カトリック難民移住移動者委員会(JCaRM)

移住労働者と連帯する全国ネットワーク(SMJ)

フィリピンカトリック移住移動者司牧委員会(ECMI

スカラブリニ移住者センター(Scalabrini Migrant Center

Japanese

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